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履歴書の郵送方法は普通郵便以外の送り方でも問題ない?

履歴書の送付は、企業側から特別な指示がない限り、郵便ポストまたは郵便窓口で差し出した定形・定形外の郵便物が相手の郵便受けに配達される「普通郵便」の利用が一般的です。
普通郵便以外の簡易書留や速達、特定記録郵便などの郵送方法を利用した場合、企業にどのような印象を与えるのか見ていきましょう。

速達:急ぐ場合は利用OK

速達は、急ぎの郵便物をスピーディーに届けることができるサービスで、通常の郵便料金のほかに速達料金がかかります。
普通郵便は、差し出し地域と届け先地域の距離や時間帯・天候などの条件によって到着までの日数が変動する場合があります。
しかし速達は、ほとんどの場合で翌日か、遅くても翌々日には送付先に届きます。

履歴書の提出締切日が近く、急いで届けたいときに速達を使うのは問題ありません。応募書類が締切日までに届かなければ、その時点で選考対象から外れてしまいます。
そのような事態を招かないためにも、日にちが迫っているときは速達を利用しましょう。

しかし、履歴書を速達で送ること自体は問題ないものの、そもそも履歴書の提出は締切りギリギリにならないようにすることが大切です。
期限直前に履歴書を書くと、内容をしっかり確認する時間がなかったり、焦って書類の入れ忘れなどのミスを招いたりしがちです。
また、締切りの当日ギリギリに速達で届く応募書類を見て、採用担当者からは「計画性が足りない」と思われてしまう可能性もあります。
直接合否に関わるとは考えにくいものの、マイナス要因はできるだけ避けたほうがよいでしょう。

特定記録郵便:配達状況を知りたい場合に利用する

特定記録郵便とは、郵便物を差し出した記録を残すことができるものです。
郵便追跡サービスにより、Web上で配達状況を確認でき、送付先の郵便受けに届けられるため、受領印は不要です。通常の郵便基本料金に加えて、特定記録の料金(160円)が必要になります。

「ちゃんと届いているのか…」と不安を感じてしまう場合などは、受取人の受領印が不要の特定記録郵便を利用するとよいでしょう。Web上で配達状況を確認でき、配達完了メールによる通知サービスもあるので安心です。なお、ポスト投函はできず、郵便窓口から送ることになります。

レターパック:確実に送りたい場合に利用する

レターパックとは、郵便局のA4サイズの特定封筒で重さ4キログラムまで全国一律料金で送れるサービスです。そのうちレターパックには2種類あり「レターパックライト」は全国一律370円で、相手先の郵便受けに配達されます。配達状況はWeb上の追跡サービスで確認が可能。厚紙でできたA4ファイルサイズの専用封筒を使用するため、なかの書類が折れる心配もありません。

なお、レターパックプラスは、対面受け取りでより確実性が高いものの、受取人の受領印が必要なため、履歴書の送付には避けたほうがよいでしょう。
※レターパックは郵便局の商標です。

簡易書留:企業側に手間をかけるので避ける

書留は、郵便局での引き受けから送付先への到着までの過程が記録される郵送方法で、万が一郵便物が届かなかった場合は一定の範囲内で賠償があります。
書留には一般書留、現金書留、簡易書留の3種類があり、そのうち簡易書留は賠償額が5万円までに限定されるものの、一般書留に比べて郵送料金が割安となっています。
なお、郵便物の到着時には、受取人の受領印が必要になります。

そのため、郵便受けに配達される普通郵便とは違い、企業側に手間をかけさせることになり、忙しいときなどは迷惑に思われるおそれもあります。
また、簡易書留は土日や営業時間外など、受取人がいないときは再配達となるため、状況によっては普通郵便よりも到着が遅れてしまう可能性があります。
企業側から指定があった場合を除いて、簡易書留で履歴書を送るのは避けたほうがよいでしょう。